生まれ変わったホンダ「ジェイド」はマイナーチェンジでミニバンではなくなった?

それでは今週も「おすすめミニバンのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題はホンダの6人乗り3列シート車「ジェイド」です。

マイナーチェンジで「ミニバン」ではなくなった?

ただ、先ほどジェイドのことを「6人乗り3列シート車」と申し上げましたが、実はコレ正確ではありません。というのもジェイドは2018年5月のマイナーチェンジで、全5グレードのうち3グレードが「5人乗り2列シート」へと生まれ変わったからです。

ジェイドは2015年2月にデビューしたヒンジドアミニバン(スライドドアではない、屋根低めの3列シート車)ですが、ちょうどその頃からヒンジドアミニバンの市場は思いっきり縮小しはじめました。そのため今ではトヨタの「ウィッシュ」やスバルの「エクシーガ クロスオーバー7」もカタログから消えています。

そういった市場背景によりホンダ ジェイドはこのたび「2列・5人乗りのステーションワゴン的な車」へと生まれ変わったわけですが、まぁまだ6人乗り3列シート車もいちおうラインナップはされていますので、モデル全体のなかから「おすすめグレード」を探し出してみましょう。

おすすめはハイブリッドよりもガソリン

まず、現在のジェイドのグレードラインナップは以下のとおりです。

【ガソリン】
●G Honda SENSING(5人乗り2列)|239万8680円
●X Honda SENSING(6人乗り3列)|274万8600円
●RS Honda SENSING(5人乗り2列)|255万8520円

【ハイブリッド】
●ハイブリッドX Honda SENSING(6人乗り3列)|308万8800円
●ハイブリッドRS Honda SENSING(5人乗り2列)|289万8720円

車両価格はハイブリッドのほうが34万円ほど高くなっていますが、そもそもジェイドの場合はガソリンを選ぶのが得策なのでしょうか? それともハイブリッドを選ぶべきなのでしょうか?

諸説あるとは思いますが、燃費から考えると「車両価格がお手頃なガソリンで十分でしょう」とは確実に思う次第です。

JC08モードによるカタログ燃費は、

●ハイブリッド:24.2km/L
●ガソリン:17.6~18.0km/L

ですので、その差はおおむね6km/Lほど。調査によりますと実燃費での差も4~5km/Lほどですので、このぐらいの差でしかないなら、エコカー減税分をあわせて考えてもハイブリッドは少々割高となります。

まぁ燃料費の節約だけがハイブリッド車を選ぶ理由ではないわけですが、ここは順当に「ガソリンで十分!」とするのが合理的でしょう。

最廉価グレードの「G」は候補から外れる

となると候補は下記の3グレードに絞られます。

【ガソリン】
●G Honda SENSING(5人乗り2列)|239万8680円
●X Honda SENSING(6人乗り3列)|274万8600円
●RS Honda SENSING(5人乗り2列)|255万8520円

で、ベーシックグレードである「G」は装備レベルが少々しょっぱいため、残念ながら真っ先に除外したいグレードです。Honda SENSINGこそ標準で装備されていますが、

・ステアリングホイールがウレタン丸出し
・LEDフォグライトではない
・LEDポジションランプではない
・16インチのスチールホイール+ホイールキャップである

というのは正直ちょっとさみしいものです。まぁ人それぞれの買い物哲学次第ではありますが、基本的にはパスするのが得策であると考えます。

おすすめはガソリンの「X」または「RS」

そして、残っているのは下記の2グレードのみとなります。

●X Honda SENSING(6人乗り3列)|274万8600円
●RS Honda SENSING(5人乗り2列)|255万8520円

……こうなってくると答えはもう出たも同然ですね。すなわち、ジェイドのおすすめグレードは下記のとおりとなります。

【どうしても3列・6人乗りじゃないとダメな人は】
●X Honda SENSING(6人乗り3列)|274万8600円

【よく考えたら2列・5人乗りでも十分だったという人は】
●RS Honda SENSING(5人乗り2列)|255万8520円

個人的には5人乗りの「RS」がイチ推し

で、筆者個人としてのオススメは5人乗り2列シートの「RS Honda SENSING」です。

X Honda SENSINGは本革シート(運転席&助手席シートヒーター付き)を選べたり、2列目がVスライドキャプテンシートになるなど、装備面での充実っぷりは確かに光ります。

ですが3列目シートは正直かなりミニマムなサイズですし、3列目に人が乗っているときは荷室スペースも極端に狭くなります。で、3列目を畳んでいれば荷室はそこそこ広いわけですが、2列シートがキャプテンタイプであるため「4人しか乗れない」という問題も生じてきます。

であるならばいっそのこと3列目の存在はキッパリあきらめ、「荷室が広~く使えるステーションワゴン的な車」としてジェイドの魅力を堪能するのが、結局はいちばんなのではないかと思うのです。

そしてRS Honda SENSINGであれば、3列シートだった時代から非常に評価の高かった「アジャイルハンドリングアシスト」が付いていますので、胸のすく走りを堪能することができます。

ちなみにガソリンモデルのRS Honda SENSINGのCVTには今回、高回転域の加速フィーリング向上を狙った「全開加速アップシフト制御」と、ブレーキを踏んだ時にエンジン回転を高めて強めのエンジンブレーキをかける「ブレーキ時ステップダウンシフト制御」が加わっています。このあたりも、個人的にはガソリンのRS Honda SENSINGを推したい理由です。

まぁ乗車定員に関する考え方は人それぞれ、ご家庭によりけりでしょうが、とにかく結論としては「ハイブリッドではなくガソリンのX Honda SENSINGまたはRS Honda SENSING」が、ホンダ ジェイドにおけるおすすめグレードとなることは間違いありません。

多少なりともご参考になったならば幸いです。それではまた来週!

[ライター/伊達軍曹]