デビューから数年、今なお安定して売れている売れ筋ミニバン、ホンダ ステップワゴンの人気

それでは今週も「おすすめミニバンのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題はホンダ ステップワゴンです。

デビューは2015年4月といささか古いものの、2017年9月のマイナーチェンジでハイブリッド版を追加するとともに、安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全車表重装備にするなどして商品力を高め、今なお安定して売れている売れ筋ミニバンです。

ハイブリッドもいいが、基本的にはガソリンターボで十分以上

ステップワゴンを買うとなったとき、まずはじめに迷うのは「ガソリンターボで行くか、それともハイブリッドにするか?」という点でしょう。

これについては諸説ありますし、各自の好みやフトコロ具合も絡んでくる問題ですので、一概にはなんとも言えません。しかし当ラボとしては基本的に「ガソリンターボ推し」ということにしたいと考えます。

なぜならば、まず第一に排気量1.5Lのガソリンターボでも走りは十分というか、車両重量が100kg以上重くなるハイブリッドよりもむしろ軽快感があって好ましいからです。

加えて価格差です。細かくはグレードにもよるのですが、ハイブリッドのほうはおおむね70万円ほどガソリンターボより高くなります。ガソリンターボの走りがむちゃくちゃショボいとか、やたらと燃費が悪いという場合は、70万円差を押してでもハイブリッドを買うべきでしょう。

しかし前述のとおりガソリンターボの走りはなかなか素晴らしく、なおかつ燃費も「倍」までは違いません。カタログ上の燃費差は約9km/Lですが、調査によれば実燃費の差は6km/L前後に収まるはず。

であるならば無理に高いお金を出してハイブリッドを買うのではなく、お手頃予算でガソリンターボを買うのが良いのではないか? というのが当ラボの考え方です。もちろん「どうしてもハイブリッドが欲しい!」というのであれば、それでもよろしいとは思いますが。

標準ボディか、それともワイルド系なスパーダか?

で、「とりあえずガソリンターボで行く!」ということを決めたならば、お次は標準ボディにするか、それともワイルド系の「スパーダ」にするか? という選択問題がやってきます。

……ここに関しては「好みの問題」という部分がデカいのですが、それで話を終わらせるのもアレですので、「価格」を軸に考えてみましょう。

標準ボディのガソリンターボを買うとしたら、選択肢は以下の3グレードです。

●B・Honda SENSING|245万5920円~
●G・Honda SENSING|266万1120円~
●G・EX Honda SENSING|286万2000円~

そしてワイルド系デザインである「スパーダ」のガソリンターボは、基本的に以下の2グレードです。

●SPADA・Honda SENSING|285万2280円~
●SPADA・Cool Spirit Honda SENSING|305万1000円~

このほかガソリンターボのスパーダには「Modulo X Honda SENSING」というコンプリートカーもあるのですが、これは少々特殊な存在ですのでここでは割愛します。

で、スパーダのほうを選ぶとなると外観がワイルド系になると同時にステアリングホイールが本革巻きとなり、ホイールがスパーダ専用デザインになります(そして最上級の「Cool Spirit」では16インチではなく17インチになります)。

このあたりの装備類を、上記の価格差を押してでも「欲しい!」という人は、スパーダを買うのがいいでしょう。しかし「まぁ普通な感じで十分だし」という感覚の持ち主であれば、標準ボディのほうが圧倒的にお買い得です。

どちらが良いとか悪いとかの問題ではないのですが、当ラボは基本的には「一般的なファミリー層に向けてミニバンのお得な買い方を考える」という方針でやっております。それゆえ、ここでは比較的お手頃な(それでいて装備も充実している)標準ボディのほうを推したいと思います。

わくわくゲートが付かない「B」は論外

となると候補は絞られてきました。具体的には、繰り返しになりますが以下の3グレードです。

【ガソリンターボ/標準ボディ】
●B・Honda SENSING|245万5920円~
●G・Honda SENSING|266万1120円~
●G・EX Honda SENSING|286万2000円~

上記の価格はFF車のもので、4WDをご所望の場合は20万~26万円ほど高くなります。一般的にはFFで十分かと思いますので、以下はFF車を念頭に話を進めます。

で、まず「B・Honda SENSING」は真っ先に除外するべきです。お安いのはいいのですし、ホンダセンシングも標準で付いてはいるのですが、リアに「わくわくゲート」が付かないのが致命的的です。

ほとんどの人がご存じでしょうが、ステップワゴンの「わくわくゲート」というのは、この車のテールゲートに用意されている「横にも縦にも開く便利なドア」です。これは実際かなり重宝するドアですし、ステップワゴンのキモとなる部分でもありますので、これが付かないB・Honda SENSINGは申し訳ないですが「論外」ということにしたいと思います。

GとG・EXでは装備レベルに微妙だが決定的な差が

残るは、中間グレードである「G・Honda SENSING(266万1120円)」にするか、ガソリンターボの標準ボディのなかでは最上級グレードである「G・EX Honda SENSING(286万2000円)」にするかという悩ましい問題です。

両者の主な装備差は以下のとおりです。

【G・EXには付いてるが、Gではオプションになるもの】
・1列目シート用 i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム
・運転席&助手席シートヒーター
・トリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナー
【その他、GとG・EXの違い】
・Gは16インチスチールホイール+キャップだが、G・EXは16インチアルミホイール

……どれも微妙といえば微妙なのかもしれませんが、ミニバンとしては「決定的」とも言える装備差があるような気がします。基本的な装備はG・Honda SENSINGであってもぜんぜん十分なのですが、「もうひと声」の部分では、G・EX Honda SENSINGのほうが断然満足度は高まるはずです。

よって、ここはガソリンターボの標準ボディのなかでは最上級グレードである「G・EX Honda SENSING(286万2000円)」を選んでおくのが正解だと言えそうです。

ファミリー層には「G・EX Honda SENSING」がベスト!

Gと比べて20万円ほど高くなってしまうわけですが、そのぐらいであれば値引きである程度カバーできそうですし、そもそもハイブリッドより断然お安いガソリンターボを選んでいるのですから、「最上級グレードであってもそんなにバカ高いわけではない」という考え方もできます。

ということで研究の結果、一般的なファミリーとしては「G・EX Honda SENSING」こそがベストであることが判明しました。もちろん、もうちょっと予算を足してワイルド系な「SPADA Honda SENSING」あたりを狙うのも悪くありません。しかし「落ち着き」と「コスパ」を重視するのであれば、G・EX Honda SENSINGがおそらくはベストでしょう。

ということで、少しでもステップワゴン選びの参考になったならば幸いです。また来週!

[ライター/伊達軍曹]