なんともナイスなハンドリングミニバン「3代目 マツダ プレマシー」選びで考慮すべきポイント

それでは今週もさっそく「おすすめミニバンのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題は2017年12月まで販売されたマツダのコンパクトミニバン「プレマシー」です。

3代目(最終型)プレマシーは2010年7月発売

プレマシーは1999年登場の初代と2005年登場の2代目、そして2010年デビューの3代目という計3世代が販売されましたが、ここでは最終型の「3代目」に絞って話を進めます。

まずは3代目(最終)プレマシーのモデル概略から簡単に。

2010年7月に発売された3代目プレマシーは、先代とほぼ同等の手頃サイズを維持しながら、当時マツダが積極的に提案していた「NAGARE(流れ)」造形を内外装に採用することでイメージを一新したミニバンです。基本設計やパッケージングなどは旧型をベースに正常進化を図り、アイドリングストップ機構「i-stop」を採用するなどして商品価値を向上させました。

先代同様、3代目もリアドアは両側ともスライドドアで、標準は手動ですが、メーカーオプションとして両側電動スライドと助手席側電動スライドが選べるようになっていました。

パワートレインは2L直噴“DIGI”エンジン(最高出力150ps)と5速ATの組み合わせ。「20E」と「20S」のFF車にはアイドリングストップシステム「i-stop」を採用し、10・15モード燃費は16.0km/Lとなっています。

なんともナイスな「ハンドリングミニバン」

コンパクトミニバンですので3列目シートはあくまで「補助席」という位置づけですが、短時間の移動なら十分我慢できるレベルではあります。とはいえ、あくまで3〜4人家族で使うのに適したミニバンではあるでしょう。

そして運転してみると、プレマシーの身のこなしは実に素直です。妙にスポーティな演出は特にないのですが、コーナリング時はノーズの動きとボディのロールとが絶妙にシンクロしているため、よほど無茶をしない限りはどんなシーンでも完璧に落ち着いて走れますし、それはスピードを上げていっても変わりません。なんともナイスな「ハンドリングミニバン」だと評せます。

2013年のマイナーチェンジで「SKYACTIV技術」を導入

2010年8月には4WD版が追加され、そして2013年1月にはビッグマイナーチェンジが行われました。量販グレードのパワートレインが刷新され、直噴ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.0」と6速AT「SKYACTIV-DRIVE」を採用する「20S-SKYACTIV Lパッケージ」と「20S-SKYACTIV」「20C-SKYACTIV」の3グレードが登場したのです。

これら3グレードには運転診断機能「インテリジェントドライブマスター(i-DM)」とTFTカラー液晶のマルチインフォメーションディスプレイ付き専用メーターを標準装備。さらに「20S-SKYACTIV Lパッケージ」「20S-SKYACTIV」には自動防眩ルームミラーとクルーズコントロール、ステアリングシフトスイッチ、6スピーカーをセットにした「クルージングパッケージ」もオプションで用意されました。

このマイナーチェンジでは利便性も向上しました。全グレードで運転席・助手席の両方にシートバックポケットを採用したほか、荷室アンダートランクの深さを50mmから200mmに変更。さらに「SKYACTIV技術」搭載車と4WD車には電動スライドドアが標準装備となったのです。

そしてスカイアクティブ技術を採用した後期型の走りは、そもそも良好だった前期型の走りを「全体的に底上げした感じ」と言えばいいでしょうか。働くべきタイヤに適切な荷重がかかり、そしてその様子をドライバーはリアルタイムに手やお尻から感じ取ることができます。決して派手ではないのですが、「わかってる人」にはよくわかる上質な走りは、ある意味ミニバン離れしてると言えるかもしれません。

中古車としての狙い目もやはり後期SKYACTIV

そんな3代目マツダ プレマシーは残念ながら2017年12月に販売終了となってしまい、その後「4代目プレマシー」は登場していません。これはマツダがミニバンビジネス自体から撤退し、「今後はSUVに注力する」という方針になったからです。

そのため、非常に出来の良いコンパクトミニバンである3代目プレマシーを買う場合は「中古車」を探すしかないわけですが、その場合、買うべきは何年式ぐらいの、どのグレードを買うのが正解なのでしょうか?

諸説あるとは思いますが、やはりより満足度が高いのは2013年1月以降の後期型で、スカイアクティブ技術(超高圧縮比ガソリンエンジン+最新6速AT)が適用されたグレードでしょう。

後期最上級グレードも中古ならまあまあお手頃

そうなった場合の候補は下記のとおりです。

●2013年式以降の20C-SKYACTIV|新車時価格195万3000円
●2013年式以降の20S-SKYACTIV|新車時価格220万5000円
●2013年式以降の20S-SKYACTIV Lパッケージ|新車時価格235万2000円

どれを選んでも良いとは思いますが、できればハーフレザーシートとピアノブラックのセンターパネル、高輝度塗装17インチアルミホイールなどが標準装備だった最上級グレード「20S-SKYACTIV Lパッケージ」の程度良好な中古車が、意外とお手頃な価格で狙えるなら、それに越したことはありません。

ということで市場を見てみますと……決して「超格安!」というわけではありませんが、「なかなかお手頃!」といったニュアンスの物件は十分流通しています。実際のスペックは個体によりけりですが、イメージとしては下記のような感じでしょうか。

●2013年式マツダ プレマシー 20S-SKYACTIV Lパッケージ
価格=120万円 走行=4.8万km

車両価格が90万円ぐらいだったらさらに嬉しいのですが、まあこのぐらいでも、車としての優秀さから考えれば十分お買い得なのではないかと考える次第です。

特別仕様車「CELEBLE(セレーブル)」も要注目

また2013年12月に登場した特別仕様車「20S-SKYACTIV CELEBLE(セレーブル)」を探してみるのもシブいかもしれません。

これは「20S-SKYACTIV」をベースに作られた特別仕様車で、具体的な特別装備内容は下記のとおりです。

・ワンタッチ電動格納リモコン式カラードドアミラー(シルバー/高輝度塗装)
・LEDドアミラーウインカー
・グリルガーニッシュ(ブリリアントブラック)
・マフラーカッター
・アウタードアハンドル(クロムメッキ)
・シートカラー:サンドベージュ&ブラック+ステッチ
・ステアリングベゼル(グロッシーダークグレー)
・オーディオパネル(グロッシーダークグレー&シルバー)
・エアコンスイッチパネル(グロッシーダークグレー)
・205/50R17タイヤ&17インチアルミホイール(高輝度塗装)

残念ながら20S-SKYACTIV CELEBLEの流通量は少なめですが、その相場はおおむね120万~160万円。20S-SKYACTIV Lパッケージと併せて注目の存在ですので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

ということで、3代目マツダ プレマシー選びの多少なりともご参考になったならば幸いです。それではまた来週!

[ライター/伊達軍曹]