最強レベルに使いでがある箱型車であることは間違いない!「スズキ エブリイワゴン」

それでは今回もさっそく「おすすめミニバンのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今回のお題は、これをミニバンと呼ぶべきかどうかは微妙ですが、少なくとも最強レベルに使いでがある箱型車であることは間違いない「スズキ エブリイワゴン」です!

室内空間の広さに関してはクラス最強レベル


スズキ エブリイの初代モデルが登場したのは1999年のことで、現在販売されているのは2015年2月デビューの3代目エブリイです。

軽商用バン「エブリイ」と軽乗用ワゴン「エブリイワゴン」からなるエブリイシリーズは、1964年に誕生した「スズライト キャリイバン」が起源。2015年に行われた直近のフルモデルチェンジは9年6カ月ぶりのことで、注力したのは「荷室の拡大」と「燃費性能」「使い勝手の向上」という3点。同時に多彩なディーラーオプションを取りそろえることで、アウトドアでの使用を強く意識した仕上がりとなりました。

ボディサイズはエブリイの標準ルーフが全長3395mm×全幅1474mm×全高1800mmで、エブリイワゴンの標準ルーフが3395mm×1475mm×1815mm。両者とも、全高を95mm高めたハイルーフもラインナップされています。そちらはフロントタイヤを前方へ移動させることで通常モデルより30mm長い2430mmのホイールベースを実現したほか、ピラーの角度を立てるなどして広い車内空間を確保しています。

2名乗車時の荷室寸法は荷室長1910mm、荷室床面長1955mmで、4名乗車時の荷室幅は1385mm。従来型を大きく上回るクラストップの広さを確保しており、助手席を前に倒した1人乗車時の床面長は2640mmにも達します。このあたりが、エブリイが釣り人などから「最強の道具グルマ」と称賛される理由でもあります。

軽乗用ワゴンであるエブリイワゴンの室内サイズは室内長2240mm×室内幅1355mm×室内高1240mmというもの。前席に加えて後席にも180mmのスライド調整機構を備えており、前後席間の距離は従来モデルより100mm長い1080mmとなっています。

衝突被害軽減ブレーキ等は乗用全グレードに標準装備

エブリイワゴンは機能装備もまずまず充実しています。キーレスプッシュスタートや車速連動式オートドアロック、「スペーシア」にも採用したワンアクションパワースライドドアも装備されています。また予防安全装備として衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制制御機能、エマージェンシーストップシグナルなども標準で採用。なお、これらについては軽商用バンであるエブリイにもオプションで設定されています。

搭載エンジンは軽量かつ高効率な「R06A」型660cc直3 DOHC。商用車のエブリイには自然吸気とターボの両方を、乗用車のエブリイワゴンにはターボのみが設定されています。トランスミッションは、エブリイの自然吸気には5MTと、シングルクラッチ式ATである5速AGSを、同ターボには5MTと4速ATを採用。ただしエブリイワゴンは4速ATのみという設定です。

2019年6月には一部仕様変更が実施され、主に先進安全装備を強化。夜間の歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」に加え、軽キャブバンや軽キャブワゴンでは初となる後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」などが新たに採用されました。

これらの機能は、軽乗用ワゴンであるエブリイワゴンでは標準装備。軽商用バンであるエブリイでは「JOIN」の4速AT仕様と「JOINターボ」4速ATおよび5速AGS仕様に標準装備されるほか、「PC」の4速AT仕様、「PA」の4速ATおよび5速AGS仕様にもメーカーオプションとして設定されています。

乗用エブリイワゴンのグレードは大きく分けて3種類

本格的な釣り人などがあえて軽商用バンであるエブリイを選ぶケースは多いですが、一般的には軽乗用ワゴンである「エブリイワゴン」のほうを選ぶのが普通でしょう。

現在、エブリイワゴンのグレードラインナップは下記のとおりとなっています。

●JPターボ(標準ルーフ/2WD)|1,479,600円
●JPターボ(標準ルーフ/4WD)|1,609,200円
●JPターボ(ハイルーフ/2WD)|1,490,400円
●JPターボ(ハイルーフ/4WD)|1,620,000円

●PZターボ(標準ルーフ/2WD)|1,620,000円
●PZターボ(標準ルーフ/4WD)|1,749,600円
●PZターボ(ハイルーフ/2WD)|1,630,800円
●PZターボ(ハイルーフ/4WD)|1,760,400円

●PZターボスペシャル(標準ルーフ/2WD)|1,695,600円
●PZターボスペシャル(標準ルーフ/4WD)|1,825,500円
●PZターボスペシャル(ハイルーフ/2WD)|1,706,400円
●PZターボスペシャル(ハイルーフ/4WD)|1,836,000円

このなかから「2WDにするか? それとも4WDか?」というのは人それぞれの使用目的にリンクする問題ですので、各自お考えいただければと思います。ただ、「基本的には2WDで十分でしょう」ということは言えるはずです。

廉価グレードも決して悪くはないが、さすがにややショボい


「標準ルーフかハイルーフか?」というのは悩むところですが、両者の格差は1万800円に過ぎませんので、ここひとつ豪勢に(?)何かと広々しているハイルーフを選ぶのが得策な気がいたします。

問題は廉価グレードのJPターボで行くか? それとも上級グレードのPZターボか? はたまた最上級のPZターボスペシャルにするか? という問題です。

前述のとおりデュアルカメラブレーキサポートや後退時ブレーキサポート、誤発進抑制機能などは全グレードに標準装備なので、安全装備に関しては廉価グレードであっても十分です。

しかしJPターボは後席左側ワンアクションパワースライドドアが設定されておらず、なおかつステアリングオーディオスイッチも助手席バニティミラーもなく、さらには13インチタイヤ+ホイールキャップという足元になります。

まあ道具グルマとして見るなら「それでもOK!」とは言えそうですが、いちおうは乗用車ですので、このあたりのショボさは少々気になります。

となるとおすすめは、やはり上級のPZターボまたは最上級のPZターボスペシャルということになるでしょう。

良コスパなのは中間の「PZターボ」か?


PZターボとPZターボスペシャルの価格差は7万5600円で、主な装備内容の違いは、

●バックアイカメラがメーカーオプションで設定されているかどうか
●ワンアクションパワースライドドアが後席左側だけでなく右側にも付いているか
●LEDサイドターンランプ付きドアミラーかどうか

という部分です。これらの装備を「重要!」と感じる場合はPZターボスペシャルを選ぶのが得策です。しかし「まあ割とどうでもいいかな?」と感じる場合は、中間グレードに相当するPZターボで十分かもしれません。

このあたりの考え方は人それぞれでしょうが、筆者であれば比較的お安い「PZターボ」を選択します。なぜならば、エブリイワゴンのようなクルマにおいては「豪華さ」みたいなモノより「コスパの良さ」を優先させたいと思うからです。

ですがまあこれもひとつの意見に過ぎません。より具体的には下取り車の価格や値引き額も密接にからんでくる問題ですので、実際のところはディーラーの店頭で詰めていただければと思います。

ということで、多少なりともご参考になったならば幸いです。それではまた次回!

[ライター/伊達軍曹]