日産のOEM車である「スズキ ランディ」を買うならどのグレードが良い?中古でもアリかも!

それでは今週もさっそく「おすすめミニバンのおすすめグレード」に関する研究を進めてまいりましょう。今週のお題はスズキの3列シートミニバン「ランディ」です。

3代続く日産セレナのOEM供給版

ご存じの方も多いと思いますが、ランディはスズキのオリジナル車ではなく、日産セレナのOEM供給版です。現在販売されているスズキ ランディは2016年12月デビューの3代目となります。

現行型のスズキ ランディと日産セレナは、基本的には「ほとんど同じクルマ」だとは言えます。しかしグレードラインナップと装備は大きく異なります。

例えば、本家日産の現行型セレナには設定されている「プロパイロット」と「e-POWER」はランディには設定なしです。ランディのパワートレインにあるのはe-POWERではなく簡易ハイブリッドシステムである「S-HYBRID」だけ。そしてセレナのほうでは人気となっている純正カスタム仕様「ハイウェイスター」も、スズキ版では一貫して採用されていません。

とはいえフロントグリルやバックドアガーニッシュがランディ専用となっているほかは、e-POWERではない通常版のセレナとビジュアルは変わりません。

また「ハンズフリーパワースライドドア」こそランディには設定されていませんが、プロパイロット以外の安全運転支援装備や駐車支援装備、エアバッグなど衝突時安全装備も、現行型セレナとの差はありません。

本家セレナと違ってグレード展開はちょっと寂しい


本家セレナのほうにはたくさんのグレードがありますが、スズキ版のランディは下記3グレードのみとなっています(2WDと4WDを別のレードとしてカウントするなら5グレードですが)。

●2.0G(2WD)|296万6760円
●2.0G(4WD)|325万4040円

●2.0X(2WD)|271万5120円
●2.0X(4WD)|295万9200円

●2.0S(2WD)|250万5600円

要するに2.0Gが上級グレードで2.0Xが中間グレード、2.0Sが廉価グレードということになります。そしてこれは日産セレナの「G」「X」「S」にそのまま相当します。


2018年9月には、日産セレナの一部仕様変更に合わせてランディのほうも仕様が一部変更されました。

具体的には、周辺の状況に合わせて自動でハイビームとロービームを切り替える「ハイビームアシスト」を搭載。そして低速走行の障害物への衝突防止を支援する「踏み間違い衝突防止アシスト」に、「歩行者検知機能(前進時)」が採用されました。そのほかにも、道路標識をメーター内に表示してドライバーに通知する標識検知機能に、新たに「最高速度標識検知」と「一時停止標識検知」が追加されています。

「スズキマニア」以外はあえて新車を買う意味がない?

さて、そんなスズキ ランディの買い方ですが……いきなり結論から申し上げますと、スズキのディーラーやサブディーラーと長年の付き合いがあるという人以外は、あえてランディの新車を買う意義は薄いと言わざるを得ません。

現行型セレナの最大の売りである「e-POWER」もランディでは選ぶことができませんし、もうひとつのウリである「プロパイロット」もランディには未採用。そして(セレナよりは若干値引き額が大きいかもしれませんが、それでも「ランディだから」という理由で超大型値引きが日常的に頻発しているわけでもありません。

となるとよほどのスズキ車マニアか、前述したような「スズキと特別なお付き合いがある人」以外は、あえて買う意味があまりないわけです。まぁ「希少車好き」の場合は、あえて「スズキのエンブレムが付いてるセレナに乗る」というのも面白いのかもしれませんが……。

ただし2.0Gの「中古車」はけっこうおトクな選択かも


しかし新車ではなく「中古の現行型ランディを狙う」と考えるのであれば、話はちょっと変わってきます。

スズキ ランディの最上級グレードである2.0Gが車両価格296万6760円(2WDの場合)ですから、乗り出し価格はなんだかんだで360万円ぐらい、値引きを入れても330万円ぐらいにはなるかと思われます。

正直、330万円も出して「プロパイロットも付いてないセレナを買う」というのは、少々腑に落ちないというか、今ひとつ納得感が得にくい何かがあります。

ですが「中古車」であれば、ランディ2.0Gを買う場合の予算感はそれと大きく異なります。

具体的には、おおむね下記のような2.0Gを、下記ぐらいの総額で狙えてしまうのです。

●2017年式スズキ ランディ2.0G
検R01年12月/走行1.5万km/ブリリアントホワイトパール/全方位モニター付き/修復歴なし
車両価格|210万円 支払総額|220万円

もちろん上記はイメージであり、実際の物件の条件はもう少しばらついていますが、だいたいこのぐらいのニュアンスでイケるのです。「総額330万円」だとちょっと考えちゃいますが、「総額220万円ぐらい」であれば、中古車とはいえ、なかなかグッとくるものはあります。

ちなみに兄弟車である日産セレナの場合だと、上記と類似条件の「G」を探すとなると車両価格230万円ぐらい/支払総額240万円ぐらいになるケースが多い模様です。つまりランディよりも20万円ぐらい高い、ということです。

この約20万円という差をデカいと考えるか、それとも「誤差の範囲」とみなすか? 考え方や感じ方は人それぞれでしょうが、もしも「ちょっとレアなミニバンに乗りたい」という意向があって、なおかつスズキというブランドやディーラーに抵抗がないのであれば、「中古の現行ランディ」というのはなかなかおもしろい選択肢になるはずです。

もしもご興味があれば、ご検討ください。

多少なりともミニバン選びのご参考になったならば幸いです。それではまた来週!

[ライター/伊達軍曹]