コラム

トヨタの大人気ミニバン「アルファード」のグレード選定のヒントと答え

それでは今週もさっそく「おすすめミニバンのおすすめグレード」についての研究を進めてまいりましょう。今週のお題は言わずと知れたトヨタの大人気ミニバン「アルファード」です。そして結論としては、2.5Lガソリンエンジン搭載の「G」がおすすめということになりました!

アルファードというミニバンに何を求めるか?


星の数ほど(?)さまざまなグレードがラインナップされているアルファードですので、グレード決定にはかなり迷ってしまう人も多いかと思います。気持ちはわかります。ただ、はじめに「あなたがアルファードに求めるもの」をハッキリさせておけば、答えは意外とスムーズに導き出されるものです。


いろいろな人がいらっしゃることでしょう。たとえば「社用車(社長車)として、とにかく一番いいやつが欲しい!」という人もいるはず。そんな場合は、最上級グレードである「HYBRID Executive Lounge(735万2640円)」または「Executive Lounge(702万8640円~)」、あるいはエアロボディの「HYBRID Executive Lounge S(750万2760円)」あたりを選ぶのがベストです。


でも、そういった人はおそらく少数派でしょう。こちらの記事をご覧いただいている人の多くは「ちょっと素敵なファミリーカー」としてアルファードのことを考えているはず。
であるならば、グレード選択の指針は「コスパ」になります。ケチるわけではなく、そこそこお値打ちな予算で、なるべくいい感じの装備が付いている一台を選びたい……ということです。
ということで、以降は基本的に「コスパ重視で素敵なファミリーカーを探している人」を念頭に話を進めてまいります。

標準ボディか、それともエアロボディか?



で、まず決めるべきは「標準ボディか、それともエアロボディか?」という問題です。
これについての正解は特になく、あくまで「好みの問題」ということになるのですが、当ラボとしては基本「標準ボディ推し」でいきたいと思います。なぜならば、アルファードのデザインは標準ボディであっても十分以上に押しが強いため、さらに押しが強い感じのエアロボディは要らないんじゃないかな? と思うからです。
まぁ人それぞれな部分ではありますので、ここはあまり気にしないでいただいてもOKですが。

ハイブリッドにするか、あるいはガソリンか?


で、仮に標準ボディで行くと決めたら、お次は「ハイブリッドにするか、それともガソリンを選ぶか?」という問題です。
これはですね、結論として「ガソリン、それも3.5Lではなく2.5Lの普通のやつで十分」と考えます。
ハイブリッドのほうは4WD(E-Four=電気式4輪駆動)しかないということもあって、ファミリーカーとしてはぶっちゃけ割高です。具体的には約80万~100万円もの差があります(もちろんハイブリッドのほうが高い)。
それだけの差額を払ってでも、どうしてもハイブリッドのアルファードに乗りたい人は止めませんが、基本的にはガソリンエンジンのほうでパワーも走りも十分ですし、燃料代で元が撮れるほど燃費が違うわけでもありません。
そしてガソリンエンジンには、基本となる2.5Lのほかに3.5L版もあるのですが(「GF」のみに搭載)、走りとかは2.5Lのほうでもぜんぜん十分以上です。よほどぶっ飛ばす人でない限り不満はないはず。
であるならば、最初に決めた「コスパ重視で行く」という基本路線に基づいて考えると「2.5Lガソリンがファミリーカーとしてはベスト」という結論になるのです。

基本的には2WDで十分なはず

そうなると、現時点で候補に残っているグレードは以下の4種類です。


【標準ボディ/ガソリン】
●G(2WD)|420万6600円
●G(4WD)|445万6080円
●X(2WD)|337万6080円
●X(4WD)|362万5560円
ずいぶんと絞られましたね。こうなれば後はもうカンタンです。
お住まいの地域によっては4WDが必須という方もいらっしゃるでしょうが、多くの人はそうでもないはず。であるならば「コスパ重視」の法則に基づいて、それぞれの4WDは候補から除外されます。
【標準ボディ/ガソリン】
●G(2WD)|420万6600円
●X(2WD)|337万6080円
……完全に絞られてきました。あともうひと息です。
参考:ミニバン/ワゴン車/ワンボックスの買取専門ページです

内外装が若干ショボい「X」は候補から外れる

上記の金額だけを見ると、何やらXの2WDが魅力的にも感じられます。「アルファードが300万円台で買えるのかよ!」と。
ただ、Xは正直あまりおすすめしません。なぜならば、
・ホイールサイズが16インチでちょっとショボい(他は17インチ)
・シート表皮がファブリック(アルファードらしくない)
・フロントシートもセカンドシートも正直ちょっとショボい
という難点があるからです。普通のミニバンならぜんぜん構わないのですが、「アルファードでファブリックシート」というのは、正直ないな……と思わざるを得ません。

「G」のコスパは何かとかなり良好!


となると消去法で「G(2WD)|420万6600円」ということになるわけですが、本当にGで大丈夫なんでしょうか? 消去法で決めちゃっていいのでしょうか?
……大丈夫です。Gの装備はけっこういい感じです。
もちろん最上級グレードである「Executive Lounge」と比べちゃうとショボいのですが、それでもウインドウはUVカット機能+IRカット機能付きであり、シート表皮はしゃれた合成皮革、運転席パワーシートは6ウェイではなく8ウェイ、セカンドシートも「リラックスキャプテンシート」です。
つまり、大物政治家が乗っているような「超豪華仕様」ではないものの、ファミリーカーとしては「十分以上にゴージャス」で、なおかつコスパ良好なのが、このGというグレードなのです。
ということで「ファミリーカーとしてのアルファード」は、2.5Lガソリンエンジン搭載のG(2WD)がおすすめグレードということに決定しました。
もちろん、これとは違う指針で考えれば答えはまた変わってくるわけですが、「ファミリーカー」を探している人は、ぜひ参考にしていただけたならば幸いです。
それではまた来週!

[ライター/伊達軍曹]

車の売却・査定は買取専門店にお任せください

創業20年以上の買取専門店だから、お車のセールスポイントを熟知!細かな装備やカスタム内容もしっかり高額査定が可能です。お車の買取相場をリアルタイムで把握しているので適正価格で買取させていただきます。

愛車の相場と査定の
お申し込みはこちら!

熟成の進んだマツダのフラッグシップセダン「アテンザ」のおすすめグレードと人気の秘訣前のページ

マイナーチェンジを重ね今も進化し続けているレクサスGSハイブリッドの特徴と魅力次のページ

この記事を書いた人
ユーズトカーラボ 編集部
ユーズトカーラボ 編集部

ユーズドカーラボマガジンは国内最大級の中古車専門メディアです。自動車ライターによる中古車に関するコラムや、相場などの詳細情報まで網羅しています。

関連記事

  1. コラム

    大阪府の車事情・主な車買取店についてご紹介!大阪府で車買取ができる店はどの地域にある?

    今回は大阪府の車事情、主な車買取店についてご紹介いたします。大阪府はど…

  2. コラム

    盗まれやすいランドクルーザー。その手口と対策は?

    300系の登場で話題のランドクルーザー。悪路走破性能の高さとタフさから…

  3. コラム

    フォルクスワーゲンの大人気車種フォルクスワーゲンティグアン

    フォルクスワーゲン・ティグアンは、他のSUVと比べると比較的地味ですが…

  4. コラム

    BMWZ3シリーズ

    クラシカルな雰囲気を感じさせるBMWZ3.中古車市場に出回っている…

  5. コラム

    多彩なパーツでさらに格好良く!BMW X1のドレスアップをご紹介

    BMW X1のドレスアップにはさまざまなドレスアップがあります。大きく…

  1. コラム

    BMW X3のブレーキパッドには意外な弱点があった!
  2. コラム

    BMW Z3のエンジンオイルについて解説!どんな特徴がある?
  3. コラム

    レクサスISの中古車の選び方と注意点
  4. コラム

    ジムニーシエラのリセールバリューが高いワケとは?査定のポイントも解説
  5. コラム

    BMW Z3のミニカーをご紹介!サイズによって様々な特徴が!
PAGE TOP