フォルクスワーゲンのミニバン「シャラン」試乗レポート

みなさんは、フォルクスワーゲンの「シャラン」という車をご存知でしょうか?

このクルマは、フォルクスワーゲンのフルサイズミニバンです。フォルクスワーゲンのミニバンといえば、トゥーランがまず思い浮かぶことと思いますが、トゥーランとシャランは全く異なるクルマです。

先日(2014年10月)、特別仕様車「グレンツェン2」が各色150台ずつ、300台の限定発売となったのが記憶に新しいところですが、そんなシャランについて試乗レポートをまとめてみました。

シャランの外観およびサイズ

良くも悪くも、一目でフォルクスワーゲンとわかります。良く言えばシンプルで無難、悪く言えばフロントのVWのエンブレム以外は特徴のない、面白味のないデザインです。ゴルフベースのトゥーランと比べサイズは大きく、全長が4,855 ㎜、全幅 1,910㎜、全高1,750 ㎜となっています。特に全幅はかなり大きく、大き目のサイドミラーを合わせると2000㎜を優に超えるサイズです。

外観で一番特徴的なのが、トゥーランと一線を画す両側スライドドアです。シャランは日本導入にあたり、ライバルとなりそうな日本製のミニバンをかなり研究したとのことですが、やはりミニバンの主要購入層であるファミリー層に強く訴求するには、スライドドアが必要だとの結論に達したそうです。しかも、両側とも電動スライドドアが標準なので、荷物で両手がふさがっているときなどには非常に重宝します。

シャランのエンジン・乗り心地

シャランの特徴の一つが、排気量1.4リッターのTSIエンジンです。車重1830㎏もある巨体が1.4リッターのエンジンで動くのか試乗前から興味シンシンでしたが、結論から言うと全く問題ありません。試乗時に高速道路で追い越しをかける、上り坂で加速するなどの特殊な状況以外では、ターボのおかげもあるのか非常にスムーズで軽快に走ります。

乗り心地も非常に満足の行くものです。シートはやや硬めで、いかにもドイツ車といった、しっかりした乗り心地です。日本製のミニバンは足周りが柔らかいケースが多く、特に高速道路などではふわふわして同乗者が酔ってしまうこともあると聞きますが、シャランは全くその心配はありません。

シャランのシートアレンジ

シャランは7人乗りですが、前列から2人、3人、2人とレイアウトされています。3列目のシートは使用しないときはレバー1つで収納でき、荷室がフルフラットになります。こうなると奥行きが130㎝ほどの広大なラゲッジルームが出現します。2列目のシートは独立型ですが、これもレバーで操作可能です。3列目に乗車するときには160㎜ほどスライドさせることができ、足元も広々です。

ちなみにシャランのシートは後ろに行くほどアイポイントが高くなるように設計されており、後ろに座っていても圧迫感を覚えることはありません。

まだ日本では知名度が低く、あまり同じ車とすれ違うことはありません。日本車特有のギラギラとした内装などはありませんが、走行性能などの基本がしっかりとした車です。シンプルイズベスト。興味のある方は、一度フォルクスワーゲンのディーラーや輸入車販売店に足を運んで、試乗してみてはいかがでしょうか?

[ライター/ミニバンラボ編集部]